どうも、ピスモです。
第1回を書いたっきり、ブログ開設早々の中断とともに放置となってしまいましたが、奇跡の第2回です。
もくじ
「財布レス出張」とは?
まずはじめに、前回からずいぶん時間も空いてしまっていますし、「財布レス出張」とはなんぞや?という説明を改めてさせていただきます。
「キャッシュレス」という言葉は一般化してますが、財布レスはキャッシュレスとは少し違います。と言っても詳しい説明もいらないと思いますが、キャッシュ(現金)だけでなく財布をレスした出張ですね。
財布を忘れたまま出張することになってしまったというお話です。
キャッシュレスで多くのことが済ませられるようになった現代ですが、残念ながら場面によっては100%キャッシュレスとは行かない時もあります。そういう時のために、さすがにある程度の現金や現金化できる手段(キャッシュカードやキャッシング機能のあるクレジットカード)を用意しておくものだと思いますが、そうではありません。 何の準備もないまま、ほとんどすべてを入れてある財布を忘れて出張に出てしまったというお話 です。財布がまるごとないので、現金どころか現金を引き出すことのできるキャッシュカードや身分を証明することのできる免許証なども何もないわけです。
さぁ、そんな予期せぬ状況で無事出張を終え帰還することはできるのか?
終始不安と戦い続けた僕の旅、前回の続きをご覧ください。
品川駅からホテルへ
新幹線の名古屋〜品川間なんてあっという間です。わりと僕は新幹線の中では寝られないのですが(だいたいどこでもすぐ眠れるタイプなのに)、そんなことは気にならないほどすぐに到着です。名古屋を出てから1時間半程度で品川駅へ降り立ちました。
当然ですが、いまさらながらにその現実を噛み締めました。
経路は?
品川駅から六本木駅までは、京浜東北線で大門駅を経由し都営大江戸線で向かうことにしました。なぜって?
なんとなく、ですよ!キリッ
東京には多くても年に2〜3回、行かない場合は数年行かないという程度なので、まったく土地勘がないんですよね。池袋があんなに上の方だったなんて、なんならこの出張にあたって知ったくらいです(酷いな……)。
なんとなくで選んだこのルート、「えーい、ままよ!」と突っ込んで大門駅に到着です。
常に不安を抱えながらホテルへ電車移動
この大門駅までは新幹線についてる乗車券で来ることが出来たので無問題でした。
ここからは正真正銘“平場での戦い”が要求されます。
幸いにも鉄道はSuicaがあればほぼ事足りるので問題ない……はずです。
「はず」と少し自信なさげなのは、じつはSuicaだけで東京のほとんどの鉄道が乗り降りできるものなのかということは、体験したことも調べてみたこともなかったからです(この時代に……)。たまにある東京出張では「新幹線のオマケ乗車券+ゆりかもめ」ということが大半でしたからね……。名古屋では若い頃は地下鉄や名鉄に乗ってましたが、ICカード時代になってからはほとんどクルマ生活になってしまいましたし(クルマ文化バンザイ!)、東京事情も詳しくない身としては不安がいっぱいだったのですよ。
とはいえ、さすがにSuicaはほとんど対応してると耳に挟んだこともありましたし、念のため券売機やで確認してから改札を通過して六本木へと向かいます(券売機がSuicaを使えるのなら改札も対応してると思ったからなのですが、間違いでしょぅか……)。この先も、「PASMOは対応してるけどSuicaはダメよ、なんてことあるんじゃないのかな……?」なんて不安になりながらの電車移動となるわけですが……。
うーん、そこまでアナログ人間ではないはずなのですが、たまに異常なほど遅れてる部分があったりしてアンバランスさが同居してしまっている困った中年おっさんです(`∀´)ゲヘヘ
まずは出張中の拠点に到着
無事、六本木駅の改札を通過。雨の中向かったこの日の宿は、「レム 六本木」です。
僕はたまにしか出張することはないので「たまの外泊だしせっかくだから」と、あまり価格ありきの”安いだけのビジネスホテル”に泊まることは避けたく、できるだけ「いいホテルに泊まりたい!」と思ってしまいます。あと……じつはデザイン的なことに関わる仕事をやっているということもありますし、わりと”この業界”の動向を知っておくと何かと仕事に生かされるような立ち位置だったりもするので(めっちゃ回りくどい言い方すみません)少しでも安くていいホテルに泊まろうと、毎回泊まりの出張の際は予約段階から画策しています。
……その詳しい手法などは後日また改めて書かせていただくとして、今回はこのレム六本木のレビューを併せてさせていただきたいと思います。
「もっとよりよい眠りを」提供するホテル、レム六本木
このレム六本木というホテル。2017年3月オープンとわりと新しめで、阪急阪神第一ホテルグループが運営する「もっとよい眠りを」をコンセプトするホテルです。都心部に建っていることが多いのでさすがに部屋は狭めですが、ポップで洗練された部屋デザインに惹かれてこのホテルを選びました。
価格帯的には「ちょっといいビジネスホテル」という感じでしょうか。大人一名での宿泊となると、多くの中小企業で(精神的)目安となりそうな一泊一万円のラインを超えてしまう、少し高めの価格帯となっています。
ロビーは非常に洗練されていて(写真なし)、おまけにチェックインをすべく僕を招いたスタッフは日本語が堪能でしたが外国の方でした。
いまだに外国の方を見るとすぐに少し構えてしまうあたり、相変わらず田舎者気質が抜けないなぁと毎度思ってしまいます。
ただでさえ現金や身分証明証を持っていない状態でのチェックインです。なにも問題なければ現金や身分証明証が必要となる場面などはまずなく、基本的に心配することはないとわかっていつつもやはり軽く緊張していたのですが、そこに外国人というだけで心配の要素が一つ上積みされてしまいました。
記帳するのは紙ではなく電子タブレットという点に「さすが東京」などといちいち感心。予約時に予め伝えてある項目は最初から記入されていましたりで、簡単に電話番号と名前などを改めて記入して完了です。
そこまでの記入が終わったあとで支払い方法を聞かれました。
……来ました。
まったく狼狽した素振りも出さず間髪入れずに即答し、この時唯一持っている“支払能力のあるカード”を渡しました。最初は外国人スタッフということに少しビビりましたが、そこはもういい大人ですので堂々とこなすことに成功です。
あっけないほどあっさりと決済は終了。
このカードは2〜3年前に作ったカードですがそれまでSuicaとしてしか使ったことはなく、クレジットカードとして使用したのはじつはこの時が初めてでした。少しドキドキしてたのは内緒です(使えるに決まってるのに)。
「ちゃんと使えるんだ」などと極めて当たり前のことを思いつつ、簡単な説明を聞きながらカードキーを受け取りました。
このホテルに限ったことではないですが、ベルが部屋まで手荷物を持って案内してくれるというシティホテルで一般的なサービスはわりと苦手なタイプなので、こういうところはビジネスホテルの好きな点ですね(断ることもできますし、最近は割愛するシティホテルも増えてるようですけどね)。
レム六本木の客室はこんな感じ
さて、今回宿泊する部屋に到着です。さっそくの第一印象、それは……
でした。スペース的にベッドと水回りだけで精一杯なはずなんですが、マッサージ機まで取り揃えてるこだわりが素晴らしいですね。
ただ、客室のデザインはネットで見ていたとおり白と赤をベースにした非常に清潔感のあるポップな印象です。中途半端な高級感は好きではないですし、個人的にすごく好きな路線のデザインでしたので軽く興奮を覚えました。
ご覧のように窓も大きく開放感に溢れてるのも素晴らしい点ですね。ビジネスホテルの窓は「申し訳程度にあるだけ」というイメージを持っていましたが、根底から覆させられました。
さて、これ以上は「百聞は一見にしかず」ですし、客室内のギャラリーをご覧ください。サムネイルをクリックすれば大きな画像が表示されます。
ご覧のとおり、全体を通して白基調となっていて照明も明るめなのもあってものすごく清潔感にあふれています。この部屋は赤でしたが、部屋によってアクセントとなるカラーが異なっているので、何度泊まっても新鮮な印象を持つことができそうな感じです。
ベッドサイドの操作パネルやデスク脇にある電源などのアウトレットがまとめられているパネルも金属をあしらっていますし、細かい部分までしっかり行き届いていて全体的に非常にデザイン性が高いですね。好印象です。
設備や備品について
ご覧のようにUSBポートはベッドサイドとデスク脇に最初から備え付けられていて、さらに2A仕様ですので最近のスマホやタブレットでも高速充電が可能です。
他にも電子ケトルや筆記具なども備え付けられていますし、パジャマや使い捨てスリッパ、カミソリや歯ブラシなどの基本的なアメニティ類はもちろん、端末の充電のためのアダプタなどもしっかり用意されています。ミネラルウォーターが1本あるのも、最近では当たり前になっているとはいえやはり嬉しいですしね。
標準的なビジネスホテルと比べても室内の設備や備品類は見劣りする点は見られませんし、少し価格帯が高いこともあってむしろ少し良いという印象を受けました。主だったマイナスポイントは部屋の狭さだけではないでしょうか?
テレビは嬉しいけど残念な点も……
テレビは40インチと、このクラスの部屋にしては大型なのが嬉しいところです(普通は32インチ程度が多いのではないでしょうか)が、一つだけ気になることがありました。
電源を入れるとメニュー画面が出るのはよくあることだからいいのですが……
こんな感じで、番組を観ようとすると常時逆L字画面になってしまうんです。部屋の狭さ以外はプラスポイントばかりという印象でしたが、この点だけはいただけませんでしたね。これを消してフルスクリーン表示にすることができればよかったのですが、残念ながら僕はそのすべが見つけられませんでした(もし消す方法があったのに見つけられなかったというだけだったのなら申し訳ありません)。
40インチと十分大きなスクリーンなので有効面積で考えれば必要十分とも考えられます。が、少しとはいえ強制的に画面が小さくなってしまうのはやっぱり気分的に良いものではないですよね……。
好きな枕を選ぶことができます
あと最後に、枕を自由に選ぶことが出来るサービスがあったことも記しておきます。
各フロアのエレベーターを降りた一角に置いていてあり(確認はしていませんがおそらく各フロアに用意されているのではないでしょうか)、各自がセルフで持っていくというスタイルです。
「ファイバーハードピロー」「快眠羽毛枕」「そば殻枕」「スマートサポートピロー」の4種類が用意されていますが、早いもの勝ちのようですので希望の枕があるのならチェックイン後すぐに持っていく方がいいと思います。
しかし最近は枕を選べるサービスっていろんなホテルがやってますよね。それほど好評なサービスということなんでしょうか。シティホテルだと最初から4種類くらい用意されてたりするのでわりとそれだけで事足りるかもしれませんが、ビジネスホテルだとそんなに用意されていることはほとんどないでしょう。枕の貸出は、そんなビジネスホテルにこそ喜ばれるサービスではないかと思いますね。
所持品をおさらい
さて、簡単ですがホテルのレビューは以上となります。
写真をパシャパシャ撮影し少し休憩も完了。さっそく次の目的地へ向かいたいところですが、その前に改めて所持品を確認しておきましょう。
○Suica機能付きクレジットカード
○ExpressICカード
○Rポイントカード
○おサイフケータイ(nanacoとiD)搭載スマホ
○iPhoneSE
ポケットの中にあるものは以上となります。こんなにも少ない中で、Rポイントカードの無駄っぷりが光りますね(笑)。
改めて並べてみると、不測の事態に対する備えがないことへの不安が高まります。
他にキャリーバッグの中には、MacBookProとコンパクトデジカメ、着替えなどはありますが、現金化に繋がるものはもちろんありません。いや、いよいよとなったらMacを売却してしまえば現金を作ることは出来るといえばできますが(笑)。買ってからまだ1年足らずだから、さすがに売りたくないんですよねー(まじめか)。出張先で、持参したパソコンを売却とか、なかなか聞いたこともない強者エピソードを作ることができそうですが……。
さあ、いよいよ次の目的地へ向けて出発です。
⇒つづく